マリア その1

どこから話せばいいのか…。
時はちょうど一年前に遡ります。
昨年アリゾナに買い付けに行ったとき、
ブログにアップできるようにデジカメで旅の風景を何十枚もカメラに収めていました。
野外ショーブースの風景写真が突然3、4枚だけセピア色になったものがあって、
はじめは露光とか露出の具合でも悪かったかなー?程度に思っていました。
ところがその夜見た夢がとても不思議で、いまでもハッキリと覚えているほど印象深いものでした。
それは砂漠のような風景が突然広がり、向こうからゾロゾロとたくさんの人たちが
こちらに向かって一本道を歩いている夢です。
10人や20人ではありません。数百人くらいの多勢です。
皆んな質素な服を着ていて、私がそこに存在しないかのように、私の横を通り過ぎていきます。
そのときに私は「あっ、この人たちはメキシコ人だ」ってすぐにわかりました。
子供や大人、年老いた人もいます。中にはキュッと腰の締まった長いドレスの金髪の35歳くらいの女性も混じっていたりしました。
すべての人が何も言わずにただ淡々と歩いていきます。
MC90.jpg
ただそれだけの夢。
でも普通の夢とは違って、とっても不思議な感覚に包まれました。
そこには感情がないというか、ものすごくリアルでシュールなんだけど映画みたいな印象です。
特に変わったこともないまま、次の日からもホテルに帰って、一日撮影した写真の選別を繰り返しているうち、
セピア色になった写真におやっ?と思うようになりました。
その写真は、公道沿いに2メートルくらいの丸い茂みのある木が1本植わっていて、
野外ブースが映っているというごく普通の風景なんですが、
その写真のときだけフワッと雰囲気が変わることに気づいたのです。
画面を拡大して見てみると、
その木の枝に10以上の人の首顔が鈴なりに映りこんでいました。まるで木の実が成っているように見えます。
しかもその中の30代くらいの黒髪の女性と目が合った!\(◎o◎)/!
MC91.jpg
おっ!そうきたか!!
若い頃から写真を撮ると何か映っていることがあるので、ビックリより納得です。
自分はその類を引き込むような意識だったかとそのときの様子を思い返してみました。
悲しくもない。怒ってもない。どこも痛くもなし、疲れてもない。いたって健康。、普通、平常心です。(^_^)
それで同調しちゃうならもうどうしようもないわーって半ば諦め心境です。
ただ私は旅の者ですし、この人たちとは無関係なので引きずるわけには行きません。
さとどうしたものかと部屋をシェアした人にこの写真見たい?って聞いたら、
NO!頼むからすぐ消してーって言われ、
そりゃそうだって思い、合掌して写真を削除しました。
あれから時々そのことを思い出したりしていました。
アテンドしてくれたミホコさんに、あの土地って昔何かありましたか?と質問したところ
そんな話ははじめて聞くよっ!てことで、
ずっとよく意味がわからないまま時が過ぎました。
長くなるので続く。
乱文誤字脱字許してね^^

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